インドネシア日記

中華系インドネシア人の彼と、ジャカルタ近郊の町で生活しています。日々のあれこれを綴っていきたいと思います。

中華系インドネシア人との結婚手続き


私は今年、中華系インドネシア人の彼と結婚しました。

日本で結婚する場合、市役所に婚姻届を提出すれば正式に結婚できますが、インドネシアで結婚する場合は、かなり多くの手続きが必要です。

とは言え、住んでいる町や宗教によって手続き方法が異なるようですので、今回はクリスチャンで中華系のインドネシア人男性と日本人が結婚した場合の手続きの流れを、ザックリと綴っていこうと思います。

 

婚前契約

インドネシア人が外国人と結婚する際は、婚前契約がマストだそうです。外国人はインドネシアで土地を持つことができないのですが、婚前契約を行わないと、インドネシア人側にも外国人と同じ法律が適用され、土地の所有権を失うそうです。

この婚前契約を行い、財産を外国人側と分離することで、インドネシア人側の財産を守ることができます。私たちは、結婚の数ヶ月前に弁護士の方に頼み、婚前契約を締結しました。

改宗手続き

インドネシアでは、同じ宗教同士でないと結婚できないというルールがあり、カップルで違う宗教を信仰している場合は、多くの場合改宗を必要とします。

とは言え、私の旦那はそこまで信仰心があつい方ではないので、とりあえず手続きのために改宗してくれれば、本気で宗教を信じなくてもいいよ、と言われました。この辺りは付き合う人によって変わってくると思うので、2人のコミュニケーションが必要になってくると思います。

 

正式な手続きで改宗する場合、教会に数ヶ月通いキリスト教について学び、よく理解した上で洗礼を受けるようです。そして、その後、結婚に関するレクチャーをカップルで数ヶ月受けなければなりません。この段階を踏み、結婚の宗教儀式(holy matrimony)が終わった後に、結婚証明書が教会から渡されます。

この宗教団体からの結婚証明書がないと法的に結婚できないところが、インドネシアで結婚する場合の難しいところです。しかし、この辺りの手続きも信仰する宗教や宗派によって変わってくるので、要確認です。

 

私は、夫に正式なステップを踏まなくていいと言われたので、バリのエージェントに頼み、寛大な神父さんを紹介してもらいました。この神父さんは、洗礼を5分ほどで終わらせて、誓いの言葉を私と旦那で述べた後、ささっと結婚手続きを終わらせてくれました。教会に行く必要もなく、私たちが泊まったヴィラに来ていただき、しっかり結婚証明書も渡してくれたので、かなりのステップが省けました。

 

法的手続き

教会から結婚証明書をもらった後、その証明書を持ち、民事登記所に行きます。ここでは、法的な結婚手続きを行います。ただ、インドネシア人である夫は、外国人である私と結婚するために様々な書類が必要で、全ての書類を入手するまでに数ヶ月要していました。

逆に日本人である私は、在インドネシア日本大使館から婚姻具備証明書や出生証明書を発行してもらうぐらいで、そこまで多くの書類は必要としませんでした。民事登記所での手続きが終われば、晴れて正式に夫婦です。

インドネシア側での手続きが終わったら、日本の戸籍にも反映されるよう、在インドネシア大使館で婚姻届を提出しに行きました。大使館の方はメールで質問すると丁寧に答えてくれますし、大使館での手続きの際も詳しく解説していただけたので助かりました。

 

結婚式

中華系インドネシア人のコミュニティーでは数百人規模の豪華な結婚式を行うのが一般的なようですが、私たちはシンプルで小規模な結婚式を行いました。夫の親戚や仲のいい友人、私の家族のみの参加でしたが、思い出に残る式になりました。

 

私と夫は、コロナの影響で2年4ヶ月会うことができず、今年の6月に再会したのですが、再会から結婚手続き、結婚式準備まで、5ヶ月ほどで全て終わらせました。

というのも、夫の弟が来年に結婚する予定で、中華系の迷信によると兄弟が同じ歳に結婚すると不幸になるという言い伝えがあるようなので、かなり急いで今年中に結婚できるよう計画しました。

外国人の私にはわからないルールやしきたりがたくさんあり、夫と結婚するまでかなり大変でしたが、全て無事に終わりよかったです。

 

しかし、まだ配偶者ビザが取れていないので、今度はビザの取得を頑張ろうと思います。笑

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。